諸事情により、右手のみで操作することが可能なようにカスタムしました。出来るだけスペシャルパーツを作らずにノーマルパーツや量産パーツの加工等でメンテナンスや修理をしやすく考えました。
仕上げに関しては、実走行を右手のみで行い、各フィッティングに細心の注意を払った上で決定しています。
又、オーナー様のご希望である「慣れてスキルアップ後にはスポーツ走行が可能」という問題もクリア出来ていると思います。
このTRIUMPH デイトナ675は、Ｆサスペンションはセッティングで対応出来ますが、Ｒサスペンションはバネレートが高すぎ、又ダンパー特性も効きすぎていますのでフルオーバーホールでジム調整を行い、伸、圧、減衰を変更しました。
スプリングレートもノーマルの約14kg/mmから約10kg/mmに交換し、ストロークカットを約9mmしました。Fサスペンションの突き出し料の変更と合わせて、シート高を約3cmダウンして足付き性を良くしました。
アライメントの全てを見直すことで、右片手でのライディングでも振られに強く、安定性、コーナーリング特性も高めています。
ウィンカー操作は、親指の先と付け根で行いグリップから親指を大きく動かさなくても操作できるようにワンオフ製作しました。ハンドルバーはノーマルでは長さが足りないので、ワンオフで約5cm長くしました。
白いボタンスィッチはウィンカーで、その横のトグルスィッチはヘッドライトの切り替えです。グリップを握ったまま、人差し指で操作可能な位置に移動しました。スターターとキルスイッチはトップブリッジ上に移動しました。
